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wedding 日記 

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子宮外妊娠


【子宮外妊娠】
このブログ、実は、このキーワードでいらっしゃる方が
非常に多い。
だから、ずっと、いつか記事を書きたいと思いながらも
気持ちの整理も必要で、なかなか書けずにいました。


私は子宮外妊娠経験者
大切な赤ちゃんを失っています。

だけど、今は二児の母。
子宮外妊娠して、卵管がひとつしかなくったって、
二人の母になれた私の目線で、
子宮外妊娠について、少しだけ書いてみようと思います。


子宮外妊娠、言葉そのまんまですが、
本来着床すべき子宮内ではなく、そのほかの場所に着床してしまうこと。
そして、そこで、発育してしまうこと
子宮ではないので赤ちゃんは正常に育つことは出来ず、
すごく悲しいことだけど、命は育ちません。

発生頻度は全体の妊娠の1%といわれ、
イメージしやすくいうと流産の1/10くらいの確率です。
(2004年現在、多分、今もさほど変わらないはず)
私の場合は多くの子宮外妊娠の人と一緒で、卵管妊娠でした。
はっきりといった原因は不明。すなわち予防はきわめて困難な状態です。

症状は、通常の妊娠と一緒。
生理が遅れ、胸が張り、いわゆるつわりが出ます。
ただ、卵管でいつまでも成長できるわけがなく、そのまま成長すれば、
卵管破裂か卵管流産をおこします。
卵管破裂をおこすと、ショック状態に陥り、昔の人は死にいたることもあったようです。
成長は週数とは関係ないそうで、
早期の場合、4ヶ月以上発育する場合、色々あるそうです。

では、何で子宮外妊娠がわかるのか?
はっきりいって、自覚症状がありません。
(母の直感?女の感?嫌な予感はしてましたが、その程度。。。)
本人でさえ、自覚症状がないのですから、大切なのは妊娠したと思ったら早期受診。
子宮内の胎嚢と心拍の確認ができれば、まず一安心です。

私の場合、卵管で成長している最中に子宮外妊娠が発覚
腹腔鏡下手術で、卵管温存するはずが、
妊娠の細胞をとりきれなかったということで、再手術
二度目の腹腔鏡下手術では、卵管切除となりました。

その時の様子は、当時書いていますので、よろしければご覧ください。
私は当時を思い出しちゃうから苦手で、本当は非公開にしたいんだけど
同じ思いをしている人がいれば、何か役に立つかもしれないので。。。








私は、医師から子宮外妊娠の可能性があると言われたとき、
全く知識がなくて、じゃ、その赤ちゃんを子宮に移す手術かなんか
すれば問題ない!って勝手に思ってしまいました。
だから、はじめ言われたときはなんだかよくわからなかったのが本音です。
家に戻ってから、ググッてみて、初めて、
現実を知って、ショックでたまらなかったのを覚えています。

当時はなんで私が??と逃げたい気持ちでいっぱいでしたが、
完全に落ち着いた今、当時の自分にメッセージを送ることができるなら

「起きてしまったことはしかたない。
戻ることのできない現実だから、それを受け止め
大切なのは、信頼できる医師と良く話し合い、夫と話し合い、
今後のことを含め、ベストな処置をすすめること。
そして、この病気の場合、最悪の場合卵管破裂を起こすから
時間がとても大切なこと。

妊娠することができたのだから、今回は正常妊娠じゃなかったけど
ちゃんと、また妊娠できるはずだから、
今は、自分の身体を大切に
決して自分を責めずに、
神様がくれた休みだと思ってゆっくり治しましょう」

ってことかな。

あくまでも、私のケースですが、
辛い経験をして、夫婦の絆が深まりました。
命の大切さを改めて感じました。
そして、家族の絆、家族を意識しました。
幸いなことに、赤ちゃんはもう一度、私達夫婦のところに帰ってきてくれました。
もちろん、あの時、失ってしまった赤ちゃんとは違う赤ちゃんだけど
私達夫婦の大切な赤ちゃんにはかわりません。

いまは、やんちゃな男の子ふたりに囲まれて、大変だけど
とっても幸せな日々を過ごしています。

辛いときは何時までも続きません。

じゃ、子宮外妊娠してよかったか?と聞かれると、
そりゃ、経験しなくていいなら経験しないにこしたことないけど
あの病気を乗り越えたから、今があるんだなと
心から、そう思います。
by maki_2004_happy | 2010-09-16 08:08 | 子宮外妊娠(2004年秋)
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